木彫仏(きぼりほとけ)の造り

一木造(いちぼくづくり)

・本体である頭部と胴体を一本の木から彫りだすもの。
寄木造(よせぎづくり↓)に対していう。
・腕や膝などを別材で造ったものも含む。
・飛鳥時代から平安時代初期の木彫のほとんどは一木造。
・干割れ(ひわれ)を防ぐために背刳(せぐり↓)を施すこともある。

寄木造(よせぎづくり)

・頭部と胴部を別の木材に彫り、内刳(うちぐり)を施したのち、それらをはぎ合わせて造る。
・木寄法ともいう。
・木材の割れを防ぐとともに大きな像を自由に造ることが可能となった。
・また分業もしやすくなり能率的に制作できるようになった。
・需要が多くなる平安中期ごろから始まった。
・平安中期最大の仏師である定朝(じょうちょう)により一定の法則が完成された。

割矧造(わりはぎづくり)

・寄木造の技法のひとつ。
・干割れや乾燥による像のゆがみを防ぐための処置で、元来一木である材料を割り放し、内刳を施したのちに密着させて接合する。
・例えばある程度一木から彫った像を前後に木目にそって鑿(のみ)を入れて割り、内刳をしてからもとどおりに矧ぎ合わせる。
・寄木造りと同様の利点である耐久性を持ち、また重量も軽くなる。

内刳(うちぐり)

・木像の内部をえぐり、空洞にする技法。
・乾燥による割れの防止や重量を軽くするために行われた。
・古くは法隆寺「百済観音」に施された。また平安時代には盛んに用いられた技法。

背刳(せぐり)

・一木造の場合に、像の背面に穴をあけて中をえぐり、その後別の板を当てる方法。
・座像の場合は、背面だけでなく底から穴をあけてえぐりとる場合がある。
・平安前期に多く見られる技法。

 (参考:ブリタニカ、マイペディア、デジタル大辞泉等の各辞典)

コメント

タイトルとURLをコピーしました