知恩院へ行ってきた!法然が開いた浄土宗の総本山。特別公開中の文化財みてきました。-京都 東山区- 1

知恩院

2024.11.10日

法然上人(ほうねんしょうにん)が開祖となる浄土宗

その総本山である知恩院(ちおんいん)で普段は非公開の「国宝三門楼上(さんもんろうじょう)」「大方丈(おおほうじょう)・小方丈(こほうじょう)・方丈庭園」が特別公開中だというので、その最終日に行ってきました。

知恩院(ちおんいん)について

京都市東山区にある浄土宗総本山。

正式名称は華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざんちおんきょういんおおたにでら)といいます。

法然(平安末期~鎌倉時代)東山吉水(ひがしやまよしみず)に草庵を結んだことに始まります。

もともとは小さな知恩院だったところ、徳川時代になって三門や御影堂などが大きな建物になったそうです。

知恩院の国宝「三門(さんもん)」に登ってきた。

冒頭の写真にあるように、巨大な三門です。

木造の門としては、日本最大の二階建て二重門。

今に残る三門は、元和7(1621)年徳川秀忠によって復興されたものだそうです。

大きな柱で区切られて三つの通路が見えます。

ガイドさんによれば、これは「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」といって、悟りに通じる三解脱門さんげだつもん 三つの解脱の境地を表わす門)を意味するとのこと。

山門・三門:仏教の障り(さわり)を離れる三種の門(智慧門、慈悲門、方便門)とか、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)の地へ入る空(くう)・無相(すがたなく)・無作(はたらきなし)の三解脱門とか、中央と左右に相連なる三つの門とか、いろんな説がある。一つの三門もあり、三つの三門もあるが、いずれも正しい。山門と書くのは、寺院はすべて山号をもつからである。楼門には五百羅漢や仏像を安置したりする。
 (「仏教いわくいんねん故事来歴辞典」大久保 慈泉 著 国書刊行会 1992 より)

とにかくでかい!

高さ約24m、横幅約50mで瓦は約7万枚使われています。

「華頂山」の大額。上に登ると間近にに見れます。

この「華頂山」の大額は、第112代 霊元天皇(れいげんてんのう 1654 – 1732年)宸翰(しんかん 天子自筆の文書、宸筆)とのこと。

京畳二畳分あるらしいです。近くで見ると迫力ありました。

りっぱなお方はどうしてこんなに字がうまいんでしょうね。

下から見てもはっきり見える大きさの字で書くのは、難しい技だったと思われます。

華頂山東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)のひとつの山で知恩院の山号です。

特別公開の知恩院三門のなかは素晴らしかった。

三門は特に禅宗寺院に多く楼上にはお釈迦様十六羅漢などを安置するとのことで、中は一切写真がだめなのですが、りっぱなお像が並んではりました。

メモ

中央に「宝冠釈迦牟尼仏像(ほうかんしゃかむにぶつぞう)」、左に善財童子(ぜんざいどうじ)、右に須達長者(しゅだつちょうじゃ)がおられました。

お釈迦様は文字通り宝冠をつけて座っておられます。

牟尼(むに)」というのは聖者という意味がありますが、主にお釈迦様の尊称とされています。

十六羅漢は脇のほうの折り返しが何人目だったか記憶が定かではありませんのでご容赦ください。

この羅漢像もおひとりおひとりが表情豊かで細かくリアルに再現されており、見ごたえがありました。

ガイドさんの説明では、向かって右側の正面に座っている阿羅漢(あらかん)の右端の方が、なんとお釈迦様のご子息(ラーフラ)だとのことで、釈尊(しゃくそん)の十大弟子のおひとりなんですね。

色白で上品そうな表情はどことなくお釈迦様の面影を感じます。

また天井や壁には狩野派が担当した絵がいっぱいに描かれていて圧巻です。

天女や迦陵頻伽(かりょうびんが)、そしてなんといってもお釈迦様の前の天井にはダイナミックな龍が飛んでいます。

天井が低いので間近に見れます。

ほんとうにこの狭い空間がひとつの美術館を堪能しているかのように価値のある時間でした。

迦陵頻伽(かりょうびんが):頭は人で身体が鳥の姿。極楽浄土にすみ、妙声をもって法を説くといわれる。
 (ブリタニカ国際大百科事典より要約)

知恩院七不思議のひとつ 三門にある「白木の棺」。

この三門は徳川秀忠により元和七(1621)年に建立されました。

当時請け負った棟梁の五味金右衛門(ごみきんえもん)とその妻は熱心な念仏信者であり、その仕事を一生の名誉にかけて引受けたからには、当初の設計より大きく立派なものにしようと思って今のような見事な三門に仕上げました。

ところがお金がとても足りず、多くの従事者にも支払うことができませんでした。

夫妻は自分たち二人の木像を作って棺に入れ、一切の責任を負って自刃したそうです。

その白木の棺と二人の木像が、お釈迦様の左のほうに安置されております。

この話を読んでから行ったなら、思わず手を合わすことになったと思います。(知らんと行ったんかい!)

三門については以上ですが、この特別公開はとても有意義でした。

眺めも最高です。(但し外で写真撮るのも一切禁止)

「華頂山」の大額はすぐ近くで見れます。畳二畳分というだけあって、大きいです。

あと、階段はかなり急なので注意です。

<参考文献>
・「知恩院物語」 田中 緑紅 著 ㈱三人社 2018

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